そうして入院して手術をすることになった。主なトピックだけ書いていく。
まず入院において個室か4人部屋かの選択を迫られた。入院前のスタッフさんとの打ち合わせだ。
「4人部屋と個室、どちらにしますか?」
「うーん、4人部屋でも良いですけど個室って結構高いんですかね?」
「そうですね、1日あたり4,000円くらいですかね。もっと高い部屋もありますけど」
1日あたり4,000円。今回の入院は2泊3日なので3日分かかることになる。つまり12,000円。安くは無いがプライバシーやら他の方への配慮を考えたらまあ別に的な金額ではあった。が、今回日曜の午後から火曜の朝、しかも手術の月曜はほとんど寝てる。てことを考えるとなんかもったいなくない?同室でもよくない?と思い結局4人部屋にした。これが結果的にすごく良かった。後述する。
入院中は様々事件はあったのだけれどポジティブな気持ちになれないことも起きたので詳細は割愛。で、1日目の夜のことだった。消灯が早いのだ。9時過ぎには真っ暗になる。相部屋とはいえスマホの光が漏れるほどでは無いので眠くなるまで電話を見てればそれはそれで良いのだけれど。寝れるかな。寝れなかったらどうしよ。と思いながらベッドでぼやんとしていたところ、同室の方々(初老〜老人)の皆様がスースーと早速寝始めた。大きないびきをかく方はいなかった。このおじさんたちのスースーが非常に安心感を与えてくれた。年上の人達が寝てる状況ってなんでこんなに安心できるんだろう。ほんと数年ぶり?ほんと何年ぶりだろう年上の人達の寝息を聞きながら穏やかな気持ちで眠りに落ちた。4人部屋、大正解だった。
手術の話。
手術前に点滴を打った。手術室までは点滴のあの何て言うんだろうあの持って歩く、持ってあるくというか連れて歩く点滴?を連れてあるきながら手術室に歩いて向かった。けど内心本当に緊張していた。本当に怖かった。手術前麻酔科の先生がいらっしゃって、数万人に一人目を覚まさないことがあると説明を受けた。まあそりゃそうなんだろうけど、そりゃそうなんだろうけどなんだろう、言わなきゃいけないのかな。いけないよな。大事なことなんだもんな。なんだろう、本当に緊張してた。意図的に意識を失わさせられることが本当に怖かった。
手術室。手術室のベッドに寝かされた。看護師さんとお医者さんがなんか様々準備を始めた。
「林田さーん気分はどうですか?変なことはありませんか?」
「はい、別に病気では無いので特に気分が悪いとかはありません。ただちょっと怖いですね。どんな感じなんですか?」
「そうですね。どんな感じかというとちょっと腕のあたりが冷たく感じるかもしれません。」
えっ、冷たく感じる!?大丈夫なのかな。えマジ俺これから気を失うのマジ?まじで?やめたい。あ、やっぱやめたい。無理そう。頑張れ無さそう。怖い怖い。えーうそうそ。うそ。無理そう。えーどうしよ。全身麻酔なんて選ぶんじゃなかった。あーこわいこわい。キャロラインメリッサクリストファー、あーとうとうは今から手術するよ。怖いけど頑張るよ!いや、もしかしたら頑張れないかも。いやわかんないけど。怖い!怖いな。えーどうしよっかな。どうしよっかとかあるのかな?
看護師さんが腕の点滴の管になんかくっつけたり?なんだろうなんか作業をしてるのが視界の隅で見える
「林田さんなんか半笑いですね 笑」
「いやなんか実はすごい緊張してて怖いなって」
「終わりましたよー。林田さーん」
えっ、
ええっ、、
深い眠りから無理やり起こされたときのような感じ。
ええっ?えっ、
んんんっ?
「終わりましたよー!林田さん」
えーっえっ 笑
えっ?笑
さすがに嘘でしょ 笑
「えっ、すみません俺今、えっ?終わったんですか?」
「はい終わりましたよ〜。鼻真っ直ぐになりましたよ。お疲れさまでした。」
「えっだって俺今話して、えっじゃ俺寝てたんですか?」
「寝てましたよ!それが全身麻酔ですから。」
「すげえ。。」
まじですごかった。頭がバグったような感じだった。全身麻酔。すごかった。詳しくは書かない。
その後一晩安静にして翌朝妻と子供らが迎えに来た(コロナの影響で病棟には入れない)。待合ロビーで待っているとクリストファーが駆け寄ってきた
「とーとー!」
よく日焼けしたクリストファーが掛けてくる。後ろからメリッサとキャロラインが手をつないで歩いてくる
「おークリストファー!3人で仲良くしてた?」
「うん。とーとーは?」
「俺?俺はボキボキ手術してた。」
「寝て?寝たの?」
「寝た。あそうか。だとしたらネムネムボキボキ手術だな。」
そばにいたメリッサが言った
「え〜ネムネムボキボキ手術〜?そんなのおかしいよ〜」
キャロラインも横で笑ってた。3日間子どもたちと留守を守ってくれてありがとう。
そんなこんなで2022夏の大事件、ネムネムボキボキ手術は終わった。鼻大事にしよう。