ゴキゲンな一日のつくり方

今朝ご機嫌に10-feet聞きながら車に乗ってたんです。聞いていたのはもちろんbe friends again。俺が高校1年の頃に3年の先輩たちが部室で演奏(意外にも!?林田は元軽音楽部だ!他にも放送部や生徒会で風紀委員長などを兼任しているぞ!)していた曲です。相変わらず三号は混んでるななんて思いながらしかしその渋滞も俺は嫌いじゃないのでちょっとかっこつけてベンツ(林田号は誕生から20年が経過したやばめのベンツSクラスだ!フルノーマルでもちろん窓にスモークも貼っておらず、車種だけ聞くとアレだが実物見ると意外にも品が良いぞ!)転がしてたんですけど、そうすると耳元で「ブゥーン…ブゥン・・」って何かが飛んでることに気が付きました。はじめは気のせいかな?とも思っていたんですが、徐々に確信に変わっていきます。「ブーン、ブーンブーン!」やっぱり何かいるぞ。

始めは窓を開けたり締めたりして自然に逃げていくのを待ちましたが一向にいなくなる気配はありません。それどころかブンブン言わせながら時折耳や頭(林田は比較的髪の毛が少ないので何かが頭に触れると人一倍敏感に感じ取ることができるぞ!よくハゲが開き直って坊主にしているアレだ!振り始めの雨などは誰より早く気がつくぞ!)に触れたりします。そうするともう怖くなってこっちも本気で「やめろこら!やめろ!!やめろってば!!」って応戦するんですが、そうすると姿の見えない相手も「ブゥン!!ブゥンブゥン!!!ブゥブゥ!!」と一層の重低音で羽音を鳴らし威嚇してくるわけです。もし刺されでもしたら大変。ハンドル操作を誤って事故でも起こしたらそれこそ大変なことになってしまいます。断続的に羽音が「ブゥンブゥン!!」と聞こえてきていましたのでとりあえず車を停めて見えないそいつを車外に追い出すことにしました。

車を停めて運転席の後ろあたりを見回します。いません。「んー?いないか?あれ?」と探します。いません。運転席から振り返っただけでは探せなかったので後部座席へ移動します。再び探しているとすると耳の後ろのほうから聞こえて来ました!「ブーゥン!!ブゥンブゥン!!ブゥーン!」「いた!出た!なんだ!?」見えないそいつは低い羽音を響かせて私を威嚇し時折耳に触れたり顔に触れたり頭に触れたりとやりたい放題です。おそらくハチです。数分そうやって格闘していましたら徐々に相手が見えてきました「なんだよお前!なんだ!なんっ…!」「ブゥン!!ブゥゥゥ…!ブゥウーン!」「お、ん?あ!お!出てきた!わっ!!あぶねっ!離れろ!!行けって!!あっち行け!こら!くるな!行けって!!ん!?ん、あ!んん!!?ハチ!?やっぱりハチか!!ハチだこれ!んっ!あぶねっ!!わっ!!痛てっ!いや痛くない!?な!!ん!!違う小さい!!何だ!?結構小さい!!何!!?ハチじゃない!!なんだ!?アブ!!?アブじゃない!小さい!!何!?んん!ん!あ!こら離れろ!もう!!ん!!?何!!?なにこ…!ん!?!小さい!!なんだ!!何!!?あーーん!あ!何!?あう!!あ!てんとう虫!!?なるほど!!てんとう虫だ!てん!、あそうだてん!?てんと!てんとう虫だ!!そうだ!!!!てんとう虫!・・・・・・・てんとう虫?」

「てんとうむし?」

 俺は再び(20年落ちの)ベンツを唸らせ走り出した。相変わらず車の調子は最高(燃費は最悪)ゴキゲンな車内のBGMはもちろん10-feet。今日も良い一日になりそうだぜ!!