ペロペロ!ペロペロペロペロ!

ぺこちゃんのペロペロキャンディをメリッサ(仮名:娘。3歳ちょい前)が食べたがる。ちょっと家族で遠出をした際に寄ったうどん屋でお子様メニューを頼んだらオマケでついてきたのだ。林田家では子供に飴を与えていない。まだ単体の飴は喉に詰まらせる心配があるからだ。あと虫歯的な観点からも避けていた。飴を舐めなくても子供は育つ。


そこに出てきたペコちゃんのペロペロキャンデイである。この飴は棒が付いているので単体の飴に比べると喉に詰まらせる心配は格段に少ない。が、飴である。
私とキャロライン(仮名:妻)はやはりペロペロキャンディを食べさせるのに消極的だった。はじめ私が「メリちゃん、ペコちゃんキャンディはねとっても苦いんだよ」と言うと「苦くないよっ!苦くないっ!」と言ったし、キャロラインが「メリちゃん、ペコちゃんキャンデイすっぱ〜いんだよ」と言うと「メリね〜すっぱいの好きっ!」と言った。これまでか、と思ったがその時はキャロラインがうまくはぐらかしてメリッサのペコちゃんキャンディへの興味は遠のいて行った。それからメリッサはペコちゃんキャンデイのことを言わなかった。

しかしその晩寝る前にメリッサはこう言った「ねーとーとー、かーかー、明日はペコちゃんキャンディ食べようねっ」俺は少し考えてしまった。ペコちゃんキャンディは棒が付いているので喉に詰まらせるという危険はだいぶ軽減されている。虫歯についてもすでにクッキーやらチョコレートやら食べているので理由にはならない。私は「子供には飴を与えない」という方針を子供の成長に合わせたアップデートができていなかった。キャロラインと遊んでいるあいだもメリッサはペコちゃんキャンディを食べたいという気持ちを大事にとっておいたのだ。どうにかして食べたいと思っていたのだ。とても反省をした。明日はメリッサにペコちゃんキャンディ許可しようと決めてその場にゴロンとなって寝た。


翌日メリッサとキャロラインに「ペコちゃんキャンディを食べて良いよ」と伝えた。するとキャロラインがこう言った


「メリちゃん良かったね!でもかーかー少し心配だからメリちゃんまずペロペロする練習しよっか」


ん?ペロペロする練習?


「……ペロペロ(恐る恐る舌を出してぺろぺろの練習をするメリッサ)」


「そうそう!上手よメリちゃん!もっとできる?」


「ペロペロペロペロ!(上手にぺろぺろの練習をするメリッサ)」


なにこれ?


「上手!よーしそれではペコちゃんキャンディを開けます!」とキャロライン。


「ペロペロ!ペロペロペロペロ!(ぺろぺろの練習をやめずにキャロラインがペコちゃんキャンデイを開けるのを喜んでいるメリッサ) 」


???


「メリちゃん、飴は噛んだらだめだからね、ペロペロ舐めてくださいね。」


「ペロッ!(うん!)」

そんなやりとりがこの台風の連休に繰り広げられました。練習のおかげでメリッサは棒付きの飴を上手に舐めることができた。どんなことでも練習は大事だ。

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