新卒で入った会社で何でもメモをしろと教育されてから、本当になんでもメモをする習慣ができた。ここ数年は専らPCかスマホだが以前は手帳を持ち歩いていた。
メモは雑で書きなぐりなものも多く、これが何のメモだったか思い出せないこと少なくない。その中の一つが以下のメモだ。
タスケテー! タスケテクレイ! タスケテー!
これは?これは一体?このメモは一体何?何のメモ?誰?誰かが助けを求めているのか。何?微妙に緊張感の無い半角カタカナ。このメモは本当に一体何?一生懸命思い出そうとしている時、仕事部屋のドアの向こうから聞こえてきた。
イヤー! タスケテクレイ!タスケテクレ-! アー! トートー! タスケテクレイ! トートー! アッハッハ!
クリストファーが仕事中の俺の気を引く声のメモだった。